八卦

間取り図への八卦の重ね方

八卦を使うには、間取り図全体を長方形で囲み、それを三列三段の九つのマスに分けます。玄関基準の方法では、玄関のある壁を下の辺にそろえるので、入るときは必ず「知恵」「仕事」「人脈と旅行」のどれかのエリアを通ります。方位基準の方法では、各マスが方角に固定され、「仕事」は北、「名声と評判」は南です。二つの方法は別々の流派から来ていて、たいてい違う答えになるので、どちらか一つを選んでください。八卦図ツールでは、見本の間取りで両方を確かめられます。

2026年10月13日更新 · 伝統的な解釈であり、測定や助言ではありません

財名声と評判恋愛と人間関係家族と基盤健康子供と創造知恵仕事人脈と旅行玄関のある壁
玄関基準の八卦。間取り図に三かける三の九マスを重ね、玄関のある壁にそろえます。

第一段階:間取り図の向きを正しくする

まず家全体の図を用意します。販売時の間取り図、方眼紙に描いた略図、賃貸の募集図面の外形などです。きれいである必要はありませんが、壁の長さの比率はおおよそ合っているほうがよいでしょう。

格子を引く前に、図に三つのことを書き込みます。

  • 玄関。 集合住宅では自分の住戸のドアです。建物のエントランス、ロビー、エレベーターは含めません。格子が覆うのは自分が住む住まいだけだからです。
  • 外形。 一般に、家に付属した車庫は含め、離れの物置は含めません。開放型のバルコニーは意見が分かれるところで、含める鑑定者もいれば、多くは含めません。
  • 北。 図に記されていれば書き込みます。必要なのは方位基準の方法のときだけです。

次に、外形全体を囲むいちばん小さな長方形を描き、それを三列三段に分けます。細長い住戸なら、マスも細長くなります。それで正しいのです。格子は家の形に合わせて引き伸ばすもので、家の上に九つの同じ大きさの正方形を描くものではありません。

玄関基準の方法

これは黒帽派の方法で、欧米の本やウェブサイトの多くが教える形です。玄関のある壁が下の辺に来るように図を回し、玄関先から中をのぞくのと同じ向きにします。

左中央右
奥の段財名声と評判恋愛と人間関係
真ん中の段家族と基盤健康(中央)子供と創造
玄関の段知恵仕事人脈と旅行

玄関は、その壁のどこにあるかによって、玄関の段の三つのマスのどれかに入ります。壁の左三分の一にあれば「知恵」、中央なら「仕事」、右なら「人脈と旅行」から入ります。玄関が斜めの壁や角にある場合、どの壁を基準にするかは鑑定者によって違います。多くは、角を直角に直したときに玄関が向く壁を使います。

方位磁石を使わないので、この方法はどんな建物でも、北半球でも南半球でも同じように使えます。左奥のマスはいつも財のエリア、右奥はいつも恋愛と人間関係のエリアです。

方位基準の方法と、図を反転させるといわれる理由

古典的な流儀では、外側の八つのエリアをそれぞれ家の中心から見た方角に結びつけます。「仕事」は北、「知恵」は北東、「家族と基盤」は東、「財」は南東、「名声と評判」は南、「恋愛と人間関係」は南西、「子供と創造」は西、「人脈と旅行」は北西で、「健康」は中央です。家の中央近くに立って方位磁石で方角を測り、その点を中心に間取り図を八つの扇形に分けます。

反転の話はここから出てきます。中国の八卦図は伝統的に南を上にして描かれるので、「名声と評判」が上、「仕事」が下に来ます。一方、間取り図の多くは北を上にしています。南が上の図を回さずに北が上の間取り図に重ねると、すべてのエリアが正反対の方角に来てしまいます。八卦を「反転させる」という説明は、図を半回転させて図の北を間取り図の北に合わせる、という意味です。

混乱しないための決まりが二つあります。

  1. 回すのであって、裏返すのではありません。 図は回転させるもので、鏡に映したように反転させるものではありません。どちら向きに持っても、「財」は「家族と基盤」の時計回り側にあります。裏返した図では「財」が南西に来ますが、そう教える流派はありません。
  2. 上は間取り図に合わせて決まります。 玄関基準では、玄関の段を玄関のある壁に合わせます。方位基準では、図の南を間取り図の南に合わせます。決まった上はありません。

これで、玄関基準の格子がなぜあの並びなのかもわかります。南が上の図の下側に玄関を置いたものだからです。二つの方法が一致するのは、玄関が北を向いている家だけです。

もう一つ注意があります。印刷された八卦の中には、玄関の上に掛ける八角形の八卦鏡のように、先天八卦と呼ばれる別の並びを使うものがあります。間取り図に使うのは、ここで示した後天八卦の並びです。見分け方は、何と何が向かい合っているかです。後天八卦では火の卦(二本の陽爻の間に陰爻が一本)が水の卦の向かいにあり、三本とも陽爻の卦が三本とも陰爻の卦の向かいにある図は先天八卦です。

図の読み方

各マスは、人生の一つの面、一つの五行、伝統的な色の組み合わせを表します。図を読むとは、どの部屋、あるいは部屋のどの部分がそれぞれのマスに入るか、そしてその場所がどう使われているかに目を向けることです。資源ごみの置き場になっている「財」のマスや、物置になっている「健康」のマスは、鑑定者がまず目を留めるところです。

ほとんどのマスは壁をまたぎます。それはふつうのことです。そのマスでいちばん広い面積を占める部屋をそのエリアの主な部屋とし、残りは重なりとして扱います。

家全体に重ねるのか、部屋ごとに重ねるのか。どちらも教えられています。ふつうはまず家全体に重ね、くわしく見たいときは同じ格子を一つの部屋に、その部屋のドアを基準にして重ねます。そうすると寝室の左奥の角は、寝室の中の小さな財のエリアになります。二階建ての家では玄関のある階から始めます。上の階で格子をどう向けるかは、鑑定者の意見が分かれます。

不規則な間取りと欠けたエリア

カギ型やコの字型の住戸では、長方形の一部が壁の外に出ます。黒帽派の教えでは、大部分が外に出ているマスを欠け、小さな一部だけが外にはみ出している場合を張りと読みます。その線をどこで引くかは鑑定者によって少しずつ違います。マスの半分というのがよく使われる目安で、アプリもこれを使っています。

欠けは伝統的な読み方であって、建物の欠陥ではありません。よくある対処は小さなことです。欠けにいちばん近い壁に明かり、植物、鏡を置く、あるいは角があったはずの位置の外側に何かを置く、といったものです。方位基準の鑑定者は欠けを方角で読むので、同じ住戸でも流派によって欠けるものが違います。外形と気の流れの道筋をあわせてどう判断するかは、間取り図の読み方で取り上げています。

エリアごとにすること

伝統の助言は小さな規模のものです。

  • 財(紫、緑、金色):片づけて明るくし、元気な植物を置きます。
  • 名声と評判(赤、橙):照明を十分にし、誇りに思えるものを置きます。
  • 恋愛と人間関係(ピンク、赤、白):対になったもの、やわらかな素材。
  • 家族と基盤(緑、青):家族の写真、植物、育つもの。
  • 健康(黄色、土の色):家の中心として、開けて物を詰め込まないようにします。
  • 子供と創造(白、淡い色):作りかけの作品、子供の絵、丸い金属のもの。
  • 知恵(青、緑、黒):本と、座って読む場所。
  • 仕事(黒、紺):通り道を空けておきます。たいていは玄関そのものがここです。
  • 人脈と旅行(灰色、白、銀色):行きたい場所や、支えてくれる人の写真。

色は各エリアの五行から来ていて、五行のページで説明しています。どれも間取りより優先されるものではありません。玄関がふさがれていないか、家の中を通る道筋が開けているかは、どの流派でも最初に問うことで、間取り図のセルフチェックで順に確かめられます。

四つの間取りに重ねてみる

  • 短い壁の中央に玄関がある一寝室の住戸:「仕事」から入ります。左奥の台所は「財」に入りますが、清潔で明るくしてあれば、鑑定者はたいてい問題にしません。右奥の寝室は「恋愛と人間関係」に入り、多くの鑑定者が好む配置です。
  • 右奥が車庫で切り取られたカギ型の家:「恋愛と人間関係」のマスの大部分が壁の外にあり、欠けと読まれます。庭のその角に明かりを置く、あるいはいちばん近い内側の壁に鏡を掛けるのが、よくある対処です。
  • 北が上の販売用間取り図を方位基準で使う:印刷された八卦を重ねる前に、その図がどちら向きに描かれているかを確かめます。「名声と評判」が上なら、図を半回転させて「仕事」を北に向けます。
  • ベッド、机、ソファが一部屋に収まるワンルーム:家全体の格子と部屋の格子が同じになります。できるところでは一つのマスに一つの用途をあて、玄関の段を空けておきます。

よくある間違い

  • 図を回さずに裏返す:裏返した八卦では、「財」が「恋愛と人間関係」の位置に、「家族と基盤」が「子供と創造」の位置に来ます。回転させてください。
  • 格子を建物のエントランスに合わせる:集合住宅では、自分の住戸のドアを使います。
  • 二つの方法を組み合わせる:「財」を玄関基準の格子から、「仕事」を方位から取ると、どちらの流派にも属さない図になります。
  • 変わった形の上に同じ大きさの九マスを描く:格子は家の外形に合わせて引き伸ばすので、マスが同じ大きさになるのは間取りが正方形のときだけです。
  • 間取りを確かめる前にマスのために模様替えする:財のエリアに植物を置いても、玄関を開けると段ボールの壁にぶつかる状態を埋め合わせることにはなりません。

紙の上の四角い間取りに格子を描くのは簡単です。実際の家の壁は正しい方角から数度ずれ、部屋は二つのエリアにまたがり、玄関は略図に描いた位置にぴったりあるとは限りません。

自宅に八卦を重ねる

家をスキャンすると、アプリが実際の間取り図に玄関基準または方位基準で八卦を重ね、各エリアに入る部屋を一覧にします。

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風水ARの結果画面。間取り図に気の流れの経路と最初の妨げが示されている

スキャンで八卦について行うこと

  • スキャンするか、角と出入口を手で記して、家そのものから間取り図を作ります。玄関は実際にある位置に置かれます。
  • その間取り図に、外形に合わせて引き伸ばした三かける三の格子として玄関基準で、またはスキャン中に記録した方位を使って方位基準で、八卦を重ねます。
  • どの部屋がおもにどのエリアに入るかを、各エリアの五行、色、伝統的な短い説明とともに示します。
  • 玄関基準の八卦では、マスの半分未満しか床がないエリアを欠けとして一覧にします。
  • 複数階の家では、玄関のある階に八卦を重ねます。
  • 読み取らないもの:エリアに何を置いたか、どう飾ったか。また、アプリは階全体に一つの格子を重ねるもので、部屋ごとに別の格子は重ねません。

よくある質問

八卦図はどちらが上ですか?

決まった上はありません。玄関基準の方法では、「知恵」「仕事」「人脈と旅行」の段を玄関のある壁に合わせます。方位基準の方法では、「名声と評判」の側を、図の上でどこにあっても間取り図の南に合わせます。

八卦図を反転させるという説明があるのはなぜですか?

中国の八卦図はふつう南を上にして描かれ、間取り図の多くは北を上にしています。反転させるとは、方角が間取り図と合うように図を半回転させることです。裏返すという意味ではありません。

基準にするのは住戸の玄関ですか、建物の入口ですか?

自分の住戸の玄関です。格子が覆うのは自分が住む住まいで、共用のロビーや廊下はその外にあります。

八卦は家全体に重ねるのですか、部屋ごとですか?

まず家全体に、玄関か方位に合わせて重ねます。くわしく見たいとき、多くの鑑定者は同じ格子を一つの部屋に、その部屋のドアを基準にして重ねます。どちらの規模でも同じ方法を使ってください。

玄関が家の真ん中にある場合はどうしますか?

玄関基準の方法では、やはり玄関のある壁を下にし、玄関はそのまま「仕事」のマスに入ります。方位基準の方法では、玄関の位置によって図が変わることはありません。

方位基準と玄関基準、どちらの八卦が正しいのですか?

二つは別々の流派に属し、それぞれが自分の方法を正しいとしています。玄関基準の方法は簡単で方位磁石が要らず、方位基準の方法のほうが古いものです。どちらかで他方を検証することはできないので、一つを選んで一貫して使うのが役に立つ決まりです。

参考文献と関連書籍

  • Sarah Rossbach, Feng Shui: The Chinese Art of Placement, Dutton, 1983
  • Ole Bruun, An Introduction to Feng Shui, Cambridge University Press, 2008

このページで紹介した伝統について書かれた文献です。参考として挙げたもので、アプリを推薦するものではありません。アプリが決まりをどう当てはめるかは風水ARによる住まいの読み方をご覧ください。

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