五行

風水家相の五行

風水家相では、家の中のあらゆるものを五つの要素に分けます。木・火・土・金・水です。それぞれに固有の色、形、素材、方位があります。五つは二つの循環で結ばれています。一つは各要素が次の要素を生む循環、もう一つは各要素がほかの要素を抑える循環です。ふつう目指すのは、一つの要素がほかを押しのけていない部屋です。ある部屋や人にどの要素が必要かは、流派によって異なります。

2026年9月30日更新 · 伝統的な解釈であり、測定や助言ではありません

木火土金水相生相剋
五行。外側を時計回りに、それぞれが次を生みます(相生)。内側では、矢印の先を抑えます(相剋)。

物質ではなく、移り変わる段階

五行という言葉の「行」は「めぐる」「進む」という意味を含みます。英語などで使われる「五つの元素」という訳は大まかなものにすぎません。「五つの段階」と言う方が近いでしょう。ギリシャの四元素のような、ものを組み立てる材料ではありません。動きの種類を表しています。木は上と外へ伸びること、火は頂点と立ちのぼる熱、土は落ち着いて保つこと、金は引き締まり鋭くなること、水は沈んでたくわえることです。

だからこそ、色や形が一つの要素に属することができます。背の高い本棚は特別な材料でできているわけではありませんが、その縦長の形が木と読まれます。赤いクッションは、中身が何であれ火です。素材と形が別の方向を指すもの、たとえば丸い木のテーブルについては、専門家は一般に、そのものが両方を少しずつ持つと言います。

二つの循環

相生の循環は、木、火、土、金、水と進み、また木に戻ります。木は火を燃やし、火は灰を残し、それが土になります。土は金を生みます。金は水を集めるとされます。水は木を育てます。

相剋の循環は、一つずつ飛ばして進みます。木は土を抑え、土は水を抑え、水は火を抑え、火は金を抑え、金は木を抑えます。たとえとしては、根が土を割る、堤が川をせき止める、水が炎にかかる、火が金属を溶かす、斧が木材を切る、という姿です。

ここから二つの実用的な決まりが出てきます。このページの残りでは両方を使います。

  • ある要素を強めるには、その要素を加えるか、それを生む要素を加えます。
  • 多すぎる要素を和らげるには、それを抑える要素より、それが生む要素を使って抜き取る方を好む鑑定者が多くいます。抑える要素は、より強い手段です。

木

  • 方位: 東と南東。
  • 色: 緑と青緑。
  • 形と素材: 生きた植物、木材、背の高い柱状の形。

木は成長の要素です。部屋が縦のものと葉ばかり、つまり床から天井までの棚、縦縞、あらゆる面に植物、という状態だと、木が多すぎるとされます。火は木を抜き取るので、暖かい色の照明や少しの赤が穏当な答えです。金は木を抑えます。丸い金属のトレイや白い塗装です。

火

  • 方位: 南。
  • 色: 赤、オレンジ、暖かみのあるピンク。
  • 形と素材: 暖かい色の照明、ろうそく、三角形やとがった形。

火はもっとも活発な要素で、伝統がもっとも控えめに使う要素です。多すぎると、落ち着かない、熱がこもったように感じる部屋と言われます。大きな面に使った強い赤、きつい照明、たくさんの角ばった形などです。土は火を抜き取ります。砂色、陶器、低い四角い家具です。水は火を抑えます。濃い青、ガラス、鏡です。台所は、コンロと流しがあるため、火と水がもっともよく一緒に論じられる部屋です。

土

  • 方位: 北東、南西、中央。
  • 色: 黄色、砂色、テラコッタ色。
  • 形と素材: 陶器、石、低い四角い形。

土は安定を表します。土の多い部屋は、ベージュにベージュを重ねた部屋です。低く幅の広い家具、厚いラグ、石や焼き物で、背の高いものが何もありません。伝統はそれをよどんでいると言います。金は土を抜き取るので、白、灰色、丸い形で軽くできます。木は土を抑え、背の高い植物がよく勧められます。

金

  • 方位: 西と北西。
  • 色: 白、灰色、銀、金。
  • 形と素材: 金属、丸や楕円の形。

金は正確さや、取り除くことと結びつけられています。クロムやステンレスのある真っ白な部屋が、金が多すぎる典型的な姿で、冷たい、殺風景だとよく言われます。水は濃い色のアクセントや流れるような形で金を抜き取ります。火は金を抑えます。ここでは強い手段の方が心地よいものでもあり、暖かい光と赤やオレンジを少し加えることです。

水

  • 方位: 北。
  • 色: 黒、紺、深い青。
  • 形と素材: ガラス、鏡、波打つ流れるような形。

水は深さと下へ向かう動きを表します。多すぎると、大きな鏡とたくさんのガラスのある暗い部屋になり、地に足がつかない感じがすると言われます。木は水を抜き取ります。浴室に植物がよく勧められるのは、それも理由の一つです。土は水を抑えます。テラコッタ、石、四角い形です。

家の中のどこに五行があるか

上に挙げた方位は、理気派のものです。八つの方位のそれぞれに要素があり、中央にもあります。八卦も九つのエリアに同じ組み合わせを使います。「家族と基盤」と「財」は木、「名声と評判」は火、「恋愛と人間関係」「知恵」、そして中央の「健康」は土、「子供と創造」と「人脈と旅行」は金、「仕事」は水です。

財のエリアや恋愛と人間関係のエリアの伝統的な色は、ここから来ています。そして、ここで流派が分かれます。黒帽派はその九つのエリアを玄関ドアから配置するので、木のエリアが東にあるとは限りません。理気派の鑑定者は、各要素をその方位に置いたままにします。八卦図では、一つの図面に両方の配置を重ねて表示します。

自分の命式で答えが変わるとき

ここまでは、部屋をそれ自体として扱ってきました。四柱推命は、そこに人を加えます。生年月日、時刻、出生地から作る命式は、五行の釣り合いを読まれ、そこから鑑定者は命式の喜神を挙げます。その方法は喜神のページで説明しており、四柱推命の計算ツールで出すことができます。

二つの層は食い違うことがあります。北向きの書斎は方位からいえば水の部屋ですが、そこで仕事をする人の喜神は火かもしれません。どちらに従うかは鑑定者によって異なります。よくあるやり方は、部屋の配置はそのままにして、座る場所や寝る場所の近くの物で個人の要素を取り入れることです。要素ごとに、命式に合うとされる方位もあります。

八宅派は別の個人の数を使い、また別の助言をします。これらは別々の体系で、優先順位を決める一致した決まりはありません。

模様替えをせずに五行を使う

  1. まず棚卸しをします。 一つの部屋を見て回り、すでにあるものを挙げます。ほとんどの部屋は、ソファ、ラグ、木の家具によって土と木がたっぷりあり、火や水は少ないものです。
  2. 一度に一つの要素だけ扱います。 その部屋に何が足りないか、何が多すぎるかを決め、それだけを変えます。
  3. 壁ではなくアクセントで。 クッション、スタンド、花瓶、植物、額縁は、ペンキの塗り替えと同じように要素を担い、合わないと思えば動かせます。
  4. 色だけでなく形と素材も数えます。 丸い鏡は、形は金、素材は水です。緑色の陶器の鉢は、一部が木で一部が土です。
  5. 早めにやめます。 すべての部屋に五つの要素をそろえることが目的ではありません。目的は、はっきりした個性があり、何もそれを圧倒していない部屋です。

どれも家具をどこに置くかの代わりにはなりません。配置は、どの流派でも最初の問いです。五行は仕上げの層です。

五行で読む四つの部屋

  • ステンレスの家電がある白い台所 — 金が多く、コンロと流しから火と水があります。木のまな板、ハーブの鉢、テーブルの上の暖かい色の電球で、戸棚を一つも変えずに木と火が加わります。
  • ベージュとオートミール色のリビング — ほぼすべてが土です。背の高い植物を一つと、丸い金属のスタンドを一つ置けば、木と金が入ります。ソファはそのままにしておきます。
  • 濃い青の壁とガラスの棚がある書斎 — 一面が水です。テラコッタの鉢や四角い石のブックエンドで土を加えて落ち着かせ、暖かい色の電球の机上スタンドで少しの火を加えます。
  • 喜神が金の人の寝室 — 白い寝具、丸いベッド脇のテーブル、つや消し金属のスタンドなどです。塗り替えたり、木のベッドを取り除いたりする必要はありません。

よくある間違い

  • 色がすべてだと考える — 形と素材も要素を担います。部屋を緑に塗っても、木がほとんどないことはありえます。
  • まず抑える要素に手を伸ばす — 火の問題に水を使うのは、荒っぽい手段です。余分を抜き取る要素、ここでは土が、専門家がふつう最初に勧めるものです。
  • すべての部屋に五つすべてを加える — 結果は、理屈の付いた散らかりです。
  • 玄関基準の八卦と方位を混ぜる — 財のエリアの木を一方の図から、北の水をもう一方の図から取ると、同じ壁について矛盾した指示になります。
  • 生まれ年の干支の五行を「自分の五行」とする — 四柱推命の読み方は命式全体から考え、喜神は生まれ年の五行と異なることがよくあります。

一覧を知っていれば、部屋の中の五行を挙げるのは簡単です。自分の喜神が何で、どの部屋にその五行がまったくないかを知るには、命式と図面を並べて見る必要があります。

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このアプリが五行についてすること

  • 生年月日、時刻、出生地から命式を作り、その五行の釣り合いと、喜神を示します。
  • スキャンした部屋で、よくある家具がどの要素を担うかを記録します。植物や木の家具は木、照明・コンロ・暖炉は火、ラグやソファは土、鏡は金と水、流しや浴槽は水です。
  • 命式があれば、喜神の五行がまったくないリビング、寝室、仕事部屋を指摘し、加える色や素材を提案します。
  • 方位の記録があれば、それぞれのベッドと机が家のどの方位にあり、どちらを向いているかを、喜神と照らし合わせます。
  • 玄関または方位に合わせて図面に八卦を重ね、各部屋がどのエリアに入るかを示します。
  • 読み取らないもの:壁、床、家具にすでに使われている色。このアプリは、塗装や布地ではなく、検出した家具から判断します。

よくある質問

風水家相の五行とは何ですか?

木・火・土・金・水です。物理的な物質というより、段階や動きの種類として理解する方が適切で、それぞれが特定の色、形、素材、方位と結びついています。

風水家相の五行それぞれに合う色は何ですか?

木は緑と青緑、火は赤、オレンジ、暖かみのあるピンク、土は黄色、砂色、テラコッタ色、金は白、灰色、銀、金、水は黒、紺、深い青です。

自分の家に足りない五行はどれですか?

部屋を見て回り、色、形、素材を五つの一覧と照らし合わせて書き留めます。ほとんどの家は、布張りの家具や木材によって土と木が多く、火や水は少なめです。伝統は、すべての部屋に五つすべてがあることを求めてはいません。

自分の五行はどうやって知るのですか?

四柱推命では、生年月日、時刻、出生地から作る命式から出します。命式の五行の釣り合いを読み、そこから喜神が決まります。八宅派は本命卦に基づく別の方法を使い、両者で答えが異なることがあります。

相生と相剋の違いは何ですか?

相生では、各要素が次の要素を養います。木、火、土、金、水、そしてまた木です。相剋では、各要素がほかの要素を抑えます。木は土を、土は水を、水は火を、火は金を、金は木を抑えます。

一つの部屋で二つの要素がぶつかることはありますか?

伝統では、火と水のように相剋の循環で隣り合う要素を並べて置くと、ぶつかり合うと読まれます。一般的な対策は、相生の循環で二つの間に来る要素をそのすき間に置くことで、火と水の場合は木です。

参考文献と関連書籍

  • Ole Bruun, An Introduction to Feng Shui, Cambridge University Press, 2008
  • Xu Sheng (compiler, after Xu Ziping), 淵海子平 Yuanhai Ziping, Song dynasty

このページで紹介した伝統について書かれた文献です。参考として挙げたもので、アプリを推薦するものではありません。アプリが決まりをどう当てはめるかは風水ARによる住まいの読み方をご覧ください。

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