部屋

寝室の風水家相

伝統的な風水家相では、寝室づくりの中心はひとつの判断、つまりベッドをどこに置くかです。好ましいとされるのは支配の位置で、ベッドからドアが見え、しかもドアと一直線上には寝ておらず、ヘッドボードが窓ではなくしっかりした壁に付いている位置です。鏡からクローゼットまで、部屋のほかのものはすべて、それを損なわないように置きます。

2026年9月30日更新 · 伝統的な解釈であり、測定や助言ではありません

後ろは壁ドアが見えるドア
支配の位置:ベッドから斜めにドアが見え、ヘッドボードはしっかりした壁に付き、後ろに窓がありません。

ドアと同じ壁に置かれたベッド

調整前: ヘッドボードがドアと同じ壁にあるため、枕から見るとドアは横から後ろにあります。調整前
調整後: ベッドを向かいの壁へ移します。ドアが斜めの視界に入り、ヘッドボードの後ろはしっかりした壁になります。調整後

決まり: 支配の位置

調整前. ヘッドボードがドアと同じ壁にあるため、枕から見るとドアは横から後ろにあります。

調整後. ベッドを向かいの壁へ移します。ドアが斜めの視界に入り、ヘッドボードの後ろはしっかりした壁になります。

飾りより先にベッドから

風水家相の寝室の助言のほとんどは、ベッドの位置から導かれます。家をその形と人の動き方から読む形勢派は、ベッドについて三つのことを問います。

  1. ベッドからドアが見えるか。 横になったとき、ドアが前方のどこか、ふつうは斜め前にあるのがよいとされます。
  2. 頭の後ろにしっかりしたものがあるか。 壁があり、そこにヘッドボードが付いていることです。
  3. ドアの真正面の線から外れているか。 出入口からベッドの長さ方向にまっすぐ線が引けるなら、ベッドはその線上にあります。

三つとも「はい」と答えられるベッドは、支配の位置にあるとされます。この決まりが長く残ってきたのには分かりやすい理由があります。人は、入ってくる人が見え、頭の後ろで何も動いていないときの方が休みやすいのです。気の考え方を信じていなくても、ドアに背を向けたベッドが無防備に感じられることには気づけます。

自分の配置をすぐに試したいなら、ベッドの配置ツールで、自分で設定した簡単な部屋にこの三つのチェックを当てはめられます。

ベッドとドア

風水家相がもっとも好まないのは、足がドアからまっすぐ外へ向く配置です。鑑定者はこれを「棺桶の位置」と呼ぶこともあります。ドアは部屋の流れが出入りする場所で、その線に沿って置かれたベッドは、流れのいちばん多いところにある、という理由が挙げられます。部屋に選択肢がない場合の対処も含めて、ドアに向いたベッドのページで詳しく扱っています。

次に好まれないのは、ベッドがドアと同じ壁にあり、ドアが頭の後ろや横で開く配置です。振り向かないと誰が入ってきたか分かりません。一般的な直し方は斜めの見通しをつくることで、ドアの向かいの壁に、ドアから片側へずらしてベッドを置きます。

ドアが二つある寝室(寝室付きの浴室やウォークインクローゼットがある場合)は、主なドアで判断します。夜は浴室のドアを閉めておくのが定番の助言で、費用もかかりません。

窓

ヘッドボードの真後ろの窓は、支えがない状態として扱われます。しっかりしているべき壁に穴があいているということです。すき間風、光、外の音を考えれば、伝統に頼らなくても実用的な理由は十分です。ベッドを置ける長さのある壁が窓のある壁しかないなら、ほとんどの鑑定者は、背が高くしっかりしたヘッドボードと厚手のカーテンを勧めます。選択肢は窓の下のベッドを参照してください。

横の壁の窓は問題ありません。ただし、ドアと窓のちょうど間に置かれたベッドは、風水家相で気が部屋を素通りする線と読まれる位置にあるので、できればその線から外しましょう。

鏡と、ベッドの向かいにあるもの

ベッドを映す鏡は、寝室の注意でもとくによく聞かれるものです。理由は専門家によって異なり、休むための部屋で活発さを倍にするからだという人もいれば、夜中に鏡に映る動きが落ち着かないからだという人もいます。後者は納得しやすいものです。一般的な対策は、鏡をクローゼットの扉の内側か、ベッドから見えない壁へ移すことです。詳しくはベッドに向いた鏡にあります。

ベッドの向かいのテレビは、暗い画面が映り込むため、鏡とほぼ同じに扱う鑑定者もいます。まったく触れない鑑定者もいます。ここは伝統の意見が一致していないところです。

動線と家具

形勢派の風水家相は、ベッドの周りを歩けることを望みます。部屋の隅に押し込んだダブルベッドでは、一人がもう一人を乗り越えることになり、片側からしか支えがないと読まれます。伝統的には、両側に空間とベッド脇のテーブルがある方が好まれます。部屋がそれを許さないとき、どの決まりを優先するかは小さな寝室のページで順番をつけています。

ベッド以外では次の点です。

  • ドアからの通り道を空けておく。 ドアを入ってすぐの一歩のところにある椅子、洗濯かご、たんすの角は、部屋の流れを狭めるものの典型です。
  • ベッドに向いた角に気をつける。 寝る場所に向いたクローゼットや机の尖った角は、「尖角殺」(尖った角から鋭い気が向かうとされるもの)と呼ばれます。家具の向きを変えるか、壁沿いにずらせば、角がベッドから外れます。
  • 床を埋めない。 家具が床の大部分を覆っている寝室は、どれだけ片づいていても混み合っていると読まれます。家具を一つ出す方が、五つを並べ替えるより効果的なことがよくあります。

寝室が間取りのほかの部分とどうつながるかも大切です。玄関ドアから中がまっすぐ見える寝室は、家の活動的な部分に対してあらわになりすぎていると考えられます。これは家の間取りで取り上げています。

方位:ベッドはどちらに向けるべきか

ここで流派の考えが分かれます。形勢派はドアと壁を気にかけ、方位についてはほとんど何も言いません。方位を使う方法は違います。八宅派は本命卦から一人ひとりに四つのよい方位を割り当て、四柱推命に基づくやり方は、命式の喜神と、その五行に属する方位から考えます。

二つの方法は互いに食い違うことがあり、どちらも部屋の都合と食い違うことがあります。それぞれの測り方はベッドの向きで説明しています。食い違うとき、ほとんどの鑑定者は支配の位置を先にします。吉方位に向いていてもドアに背を向けたベッドは、改善とは考えられません。

思いどおりにならない寝室

  • 空いている壁がドアのある壁だけ。 ベッドをその壁のドアからできるだけ離れた位置に置き、ドアが頭から離れた側で開くようにします。そして枕から出入口が見える位置に小さな鏡を掛けます。斜めの見通しがどうしても取れないときの、伝統的な工夫です。
  • ベッドがドアに向くしかない細長い部屋。 ベッドを中央からずらし、ドアの線がベッドの上ではなく横を通るようにします。足元にはベンチ、収納箱、フットボードなど高さのあるものを置いて線を断ちます。
  • ベッドがリビングの空間にあるワンルーム。 ベッドのある一角を独立した部屋として扱います。ヘッドボードをしっかりした壁に付け、ベッドと玄関ドアの間に本棚、ついたて、カーテンを置いて、入口からまっすぐ見えないようにします。
  • 使える壁すべてに窓がある。 いちばん小さいか、いちばん高い位置にある窓の壁を選び、窓台より高いしっかりしたヘッドボードを使い、夜はその窓の覆いを閉めておきます。

よくある間違い

  • 方位を追ってドアを失う。 ベッドを「縁起のよい」方位に向けた結果ドアに背を向けるのは、ほとんどの流派が一致する決まりを、一致しない決まりと引き換えにすることです。
  • ヘッドボードの役目を果たさないヘッドボード。 壁から離したベッドや、すのこ状・格子状の金属フレームでは、この決まりが求めるしっかりした背後の支えになりません。
  • 通り道へはみ出していく収納。 配置したときは決まりを満たしていた部屋でも、半年後にはドアからの通り道に物干しと段ボール箱が二つ立っている、ということがあります。
  • 鏡は直してクローゼットを見逃す。 ベッドに向いた鏡張りのクローゼットの扉も、ベッドに向いた鏡です。

寝室の風水家相について読むことと、自分の寝室を見ることは別のことです。ベッドが「ドアと一直線上にある」かどうかは、数センチの違いで変わり、枕の上からは判断しにくいものです。

寝室をスキャン

スマートフォンで部屋を図面にして、ベッドがドア、窓、気の流れに対してどこにあるかを確かめましょう。

アップストアとグーグルプレイで配信中 · アイフォーン、アイパッド、アンドロイド

気の流れが妨げられている場所を示す風水ARの間取り図

スキャンで寝室についてわかること

  • ベッドが支配の位置にあるか。ドアが見えるか、ヘッドボードがしっかりした壁に付いているか、ドアの真正面の線から外れているか。
  • ヘッドボードの後ろの窓。ベッドの支えを弱めるものとして数えます。
  • ベッドに向いた家具の角。
  • 部屋を通る流れの道筋を狭めたり断ち切ったりする家具と、床がどれだけふさがっているか。
  • 家の玄関ドアから寝室の中がまっすぐ見えるか。
  • 四柱推命の命式と方位の記録があれば、頭が向く方向とベッドのある方位を、喜神と比べます。
  • 読み取らないもの:ベッドに向いた鏡、電子機器、ベッドの下にしまってあるもの。これらは目で確かめてください。

よくある質問

風水家相でベッドにいちばんよい位置はどこですか?

支配の位置です。ベッドからドアがふつうは斜めに見え、ドアと一直線上には寝ておらず、ヘッドボードが後ろに窓のないしっかりした壁に付いている位置です。風水家相のほとんどの流派が、寝室ではまずこの点で一致しています。

ベッドはどの方位に向けるべきですか?

形勢派の風水家相は方位を定めず、ドアと背後の壁を重視します。八宅派のような方位を使う方法や四柱推命に基づくやり方は、それぞれ個人の方位を示しますが、必ずしも一致しません。吉方位が支配の位置とぶつかるときは、鑑定者は一般的に支配の位置を守ります。

窓の下にベッドを置くのは風水家相で悪いのですか?

窓が頭の後ろの支えにあいたすき間と読まれるため、しっかりした壁より弱いとされます。部屋にほかの選択肢がないなら、背が高くしっかりしたヘッドボードと、夜は閉めておく厚手のカーテンやブラインドが一般的な対策です。

ベッドを部屋の隅に置いてもよいですか?

置けますし、小さな部屋ではそうせざるを得ないこともよくあります。伝統的な風水家相は両側から近づけることを好むので、横の壁に付けたベッドは欠点ではなく妥協と見なされます。一人で寝るなら、ほとんど問題になりません。

賃貸やシェアの部屋でも寝室の風水家相は使えますか?

中心となる決まりは家具をどこに置くかについてで、工事についてではないので、ベッドを動かせる部屋ならどこでも当てはまります。動かせない場合も、伝統的な工夫、つまりドアを映す鏡、ベッドの足元のしっかりしたもの、ヘッドボードの後ろの閉じたカーテンは、大家さんの許可を必要としません。

参考文献と関連書籍

  • Guo Pu (attributed), 葬書 Zangshu (The Book of Burial), Jin dynasty, 4th century
  • Ole Bruun, An Introduction to Feng Shui, Cambridge University Press, 2008
  • Michael Paton, Five Classics of Fengshui: Chinese Spiritual Geography in Historical and Environmental Perspective, Brill, 2013

このページで紹介した伝統について書かれた文献です。参考として挙げたもので、アプリを推薦するものではありません。アプリが決まりをどう当てはめるかは風水ARによる住まいの読み方をご覧ください。

関連記事