ガイド

住まいの風水家相

風水家相は、建物や部屋を整えて、空間の中の動きとして読み取る「気」が入り、巡り、落ち着けるようにする中国の伝統です。いくつかの流派をもつ解釈の実践で、流派どうしの意見は必ずしも一致せず、科学ではありません。何かを保証するものでもありません。住まいについて実際に始めるなら、玄関ドアと、そこから人がたどる道筋が出発点です。

2026年9月30日更新 · 伝統的な解釈であり、測定や助言ではありません

寝室居間廊下台所玄関
形勢派による間取りの読み方。玄関から一本の経路が、届くすべての部屋を通ります。

風水家相とは何か、何ではないか

「風水」という語は「風と水」を意味します。もとは土地の中で敷地を選ぶことから始まり、のちに家の内部にも当てはめられるようになりました。ドアがどこにあるか、部屋どうしがどうつながるか、ベッドや机がどこに置かれるか、といったことです。

最初にはっきりさせておくと、風水家相は解釈の伝統です。気についての主張は証拠によって確かめられたものではなく、どんな家具の配置も富や健康や運を約束しません。それでも懐疑的な人の役に立つのは、その決まりの多くが、人がもともと感じていることを言い表しているからです。体を斜めにしないと通れない廊下、ドアに背を向けたベッド、誰も入らない部屋などです。

主な流派

形勢派は、一般により古いやり方とされています。形と動きを読みます。入口、家の中の道筋、何と何が一直線に並ぶか、家具がどこにあるかです。方位磁石も生年月日も必要ありません。このサイトの部屋ごとのガイドも、このアプリも、この流派に基づいています。

理気派(古典派とも呼ばれます)は、方位と時間を加えます。八宅派は、生まれ年から出す本命卦をもとに、一人ひとりに吉方位と凶方位を与えます。玄空飛星は、建物の向きと建てられた時期から建物の盤を作ります。どちらも正確な方位の測定が必要です。

黒帽派は、二十世紀後半に欧米で広まりました。八卦を方位ではなく玄関ドアに合わせて家に重ねるので使いやすく、それが古典派の鑑定者にしばしば退けられる理由でもあります。

これらの流派は、同じ部屋について異なる助言をすることがあります。その場合、各ガイドではそのことを明記しています。

どの部屋のガイドにも出てくる五つの考え方

  • 入口は気の口。 伝統的に、家は玄関ドアから流れを取り込むとされます。そのため、ドアが何に向いているか、玄関ホールがどれだけ開けているかが最初に来ます。
  • 流れは急がず、止まらずに進むべき。 長い直線は流れを速め、ふさがれた場所や混み合った場所は流れを止めるとされます。家全体を歩いて見るガイドは、その道筋をたどります。
  • 支配の位置。 寝る場所や仕事をする場所では、ドアと一直線上に並ばずにドアが見え、背後にはしっかりした壁があるのがよいとされます。寝室や仕事部屋の大部分はこれで決まります。
  • 五行。 木・火・土・金・水で、それぞれ色、形、方位と結びつき、生み出す循環と抑える循環によって互いに関係し合います。
  • 八卦。 中央の周りに人生の八つのエリアを配した図で、玄関に合わせるか方位に合わせて間取り図に重ねます。八卦図ツールで両方を試せます。

どこから始めるか:一部屋から

いちばんよく使う部屋か玄関を選び、形勢派の四つの問いを立ててみましょう。ドアはいっぱいまで開くか。ドアから部屋の中央までの床は空いているか。主な座席やベッドからドアが見えるか。背後に壁があるか。

一つだけ変えて一週間暮らしてから、次に進みます。リビングはたいてい座席の配置、台所はコンロとその周りの作業の動線、浴室はおもにそのドアが要点になります。方位と五行は、流派どうしの意見がもっとも分かれるところなので、配置が落ち着くまで後回しにしましょう。

このセクションの記事

住まいあなたの家の風水家相形勢派のやり方で家全体を読む方法。玄関ドアから始めて各部屋へ流れをたどり、流れが滞る場所を見つけます。読む →間取り間取りの風水家相風水家相が家の間取りで見るもの。玄関ドアの正面、部屋のつながり、廊下と行き止まり、寝室の位置、家の中心について解説します。読む →間取り風水家相で間取り図を読む風水家相で間取り図を読む方法。玄関ドアで向きを合わせ、流れをたどり、間取りの形を判断し、八卦図を重ねる手順を解説します。読む →入口玄関ドアの風水家相玄関ドアが窓、勝手口、浴室、寝室、階段、鏡と向き合う配置を風水家相がどう読むか、方位について流派がどう分かれるかを解説します。読む →入口玄関の風水家相風水家相で玄関ドアを入って最初の2メートルをどう整えるか。空けておく床、靴とコンソールの置き場、鏡、照明、狭い玄関の工夫を解説します。読む →部屋寝室の風水家相風水家相でベッドをどこに置くか、ドア・窓・鏡をどう扱うか、そして実際の寝室でいちばん直しやすい配置の間違いを解説します。読む →部屋リビングの風水家相レイアウト風水家相でソファをどこに置くか、座席、ローテーブル、テレビ、鏡、植物の配置、玄関ドアがリビングに直接開く場合の対処を解説します。読む →部屋台所の風水家相レイアウト風水家相でのコンロの置き方、コンロとシンクを離す理由、冷蔵庫とアイランドの位置、水道工事のいらない対処法を解説します。読む →部屋浴室・トイレの風水家相風水家相が浴室やトイレを警戒する理由、ドア・便器・鏡についての考え方、そして動かせない浴室でできる簡単な対策を解説します。読む →部屋在宅仕事部屋の風水家相レイアウト風水家相で机をどこに置くか。ドアに向き、背後に壁がある配置が基本です。机を壁向きや窓の下に置くしかないときの工夫も紹介します。読む →部屋風水家相で見るベッドの向き形勢派の風水家相はベッドの方位を定めません。八宅派と四柱推命は定めますが、両者は異なります。向きの測り方と優先すべきことを解説します。読む →部屋狭い寝室の風水家相狭い寝室でベッドを置ける場所が一、二か所しかないとき、風水家相のどの決まりを守り、どれをあきらめるか、それぞれの妥協の工夫を解説します。読む →部屋ソファの配置の風水家相風水家相でソファをどこに置くか。背後の支えとドアが見えることが基本です。窓の下、部屋の中央、カギ型ソファの場合の対処も解説します。読む →入口玄関の鏡の風水家相風水家相では、玄関の鏡は玄関ドアの真向かいではなく横の壁に掛けます。何がドアに向いていると見なされるか、流派の違いも解説します。読む →八卦風水家相の財のエリア風水家相の財のエリアは、玄関から見て左奥の角、または方位で見た南東です。自宅での見つけ方と、伝統的にそこに置くものを説明します。読む →八卦恋愛と人間関係のエリア風水家相の恋愛と人間関係のエリアは、玄関ドアから見て右奥の隅、方位でいえば南西です。家と寝室のその場所に伝統的に何を置くかを解説します。読む →五行風水家相の五行風水家相の木・火・土・金・水について、それぞれの色、形、素材、方位、相生と相剋の二つの循環、部屋での使い方を解説します。読む →部屋コンロの配置の風水家相風水家相でコンロをどこに置くか。ドアが見え、シンクや冷蔵庫から離すことが基本です。窓、アイランド、コンロの向きについての伝統の考えも解説します。読む →間取り二階建ての家の風水家相二階建て以上の家を風水家相がどう読むか。玄関のある階を優先する理由、上の階の八卦の置き方、階段と上下の重なりで変わることを解説します。読む →

よくある間違い

  • 気づかないうちに流派を混ぜる — 玄関基準の八卦と方位による読み方では、同じ家でも部屋に付く名前が変わります。一つを選び、それを通しましょう。
  • 家具を動かす前に開運グッズを買う — クリスタルや風鈴は特定の流派のものですが、ドアまでの通り道を空けることはどの流派にも共通しています。
  • 結果を期待する — 配置によって部屋が使いやすくなることはあります。伝統はそれ以上のことを言いますが、誰もそれを約束はできません。

ガイドは、風水家相が何を見るかを教えてくれます。けれども、あなたの家の玄関ドアが何と一直線に並んでいるか、家の中の道筋がどこで狭まっているかは教えてくれません。そこは家そのものから読み取るしかありません。

家の気の流れを見る

スマートフォンを持って玄関から家の中を歩き、気の流れが家を通る道筋を見てみましょう。

アップストアとグーグルプレイで配信中 · アイフォーン、アイパッド、アンドロイド

風水ARが、実際の床の上を動く光としてARで気の流れを表示している

スキャンで家全体についてわかること

  • 玄関ドアを入ってすぐの通り道に立っている家具。
  • 玄関ドアが窓や裏口、浴室、寝室、鏡と一直線に並んでいないか。
  • 家具が流れの道筋を狭めたり断ち切ったりしている場所、くびれ、行き止まりの廊下、道筋が届かない部屋。
  • それぞれのベッドと机が支配の位置にあるか、そしてベッド・ソファ・机に向いた尖った角。
  • 玄関または方位に合わせて図面に重ねた八卦と、100点満点の「風水家相の気の流れスコア」。
  • 読み取らないもの:玄空飛星、本命卦、壁の色、散らかり、建物の外のもの。

よくある質問

風水家相は科学ですか、それとも信仰ですか?

どちらの呼び方もしっくりきません。独自の方法と流派をもつ伝統的な解釈の実践で、気についての主張は科学的な証拠に裏づけられていません。ただ、配置に関する決まりの多くは、光や動きやプライバシーについてのふつうの感覚と重なっており、だからこそ理論を受け入れない人にも役に立つと感じられています。

初心者はどの流派から始めればよいですか?

形勢派がもっとも始めやすい流派です。必要なのは自分の目と家の床だけで、ドア、通り道、ベッド、机を見ます。方位を使う方法や八卦は、あとから加えられます。どれを選ぶにしても、玄関基準の八卦と方位を同じ読み方の中で組み合わせるのは避けましょう。

始めるのに方位磁石は必要ですか?

形勢派では必要ありません。何と何が並ぶか、家具がどこにあるかを読むからです。八宅派、玄空飛星、方位による八卦には必要で、それらの方法に意味をもたせるには、方位を慎重に測る必要があります。

家の中で最初に直すべきことは何ですか?

ほとんどの鑑定者は玄関ドアから始めます。ドアがいっぱいまで開き、入ってすぐの床が空いていることを確かめます。そのあと、ドアが家の反対側の何に向いているかを見て、次にベッドと机がどこにあるかを見ます。

参考文献と関連書籍

  • Guo Pu (attributed), 葬書 Zangshu (The Book of Burial), Jin dynasty, 4th century
  • Ole Bruun, An Introduction to Feng Shui, Cambridge University Press, 2008
  • Michael Paton, Five Classics of Fengshui: Chinese Spiritual Geography in Historical and Environmental Perspective, Brill, 2013

このページで紹介した伝統について書かれた文献です。参考として挙げたもので、アプリを推薦するものではありません。アプリが決まりをどう当てはめるかは風水ARによる住まいの読み方をご覧ください。

関連記事