問題

玄関の正面に階段がある

伝統的な風水家相では、玄関ドアの真正面にある階段は好ましくないとされます。二階建ての住宅ではとてもよく見られる間取りの一つです。入ってきた流れがそのまま階段を上るか下るかしてしまい、入った階を素通りする、という読み方です。多くの鑑定者はこれを中程度の問題と見ており、重さは距離と向きのそろい方で変わります。一般的な対策は小さなものです。ラグ、植物、照明、そして視線を横へ向けるものです。

2026年10月3日更新 · 伝統的な解釈であり、測定や助言ではありません

階段敷物か台玄関の正面に階段玄関
開けるとすぐ正面に階段がある玄関と、よく知られた対処法。ドアと最初の段の間に、低くて丸いものを置きます。

伝統が嫌う理由

玄関ドアは「気口」と呼ばれ、家の流れが入ってくる口とされます。形勢派は、その流れが入ってすぐのところで勢いを落とし、各部屋へ広がることを望みます。ドアの真正面にある階段は、流れをすぐ別の場所へ運んでしまう通り道と読まれます。

この読み方には二つの型が伝えられています。

  • 上りの階段。 流れが上の階へ駆け上がり、一階を素通りして、リビングなどの部屋に行き渡らないとされます。
  • 下りの階段。 玄関が上の階にあり、そこから階段が下っている場合、流れが坂を下って抜けていくとされます。二つのうちこちらの方が強いと考える専門家もいます。

逆向きの言い伝えもあります。上の階にあるものが転がり落ちてドアから出ていく、というものです。予言ではなく、言い伝えとして受け止めてください。

その下には、ふつうの観察もあります。こうした間取りの家では、帰ってきた人がそのまま二階へ上がりがちです。ドアを開けると、すき間風が階段の吹き抜けをまっすぐ上がっていきます。玄関先に立った来客からは、踊り場や寝室のドアが真正面に見えます。そして階段の下は、靴やかばんや郵便物がたまる場所で、まさにつまずきたくない場所です。

あなたの家ではどれくらい問題か

ドアと階段の配置がすべて同じように読まれるわけではありません。重さを変える要素は四つあります。

向きのそろい方。 典型的なのは、まっすぐな階段の一段目がドアと正面から向き合う形です。片側から始まる階段や、ドアから入る方向と平行に壁沿いを上る階段は、ずっと軽いと見なされます。体の向きを変えないとたどり着けない階段は数に入れない鑑定者も多くいます。

距離。 一段目が敷居に近いほど、重く読まれます。具体的な数字について鑑定者の意見は一致していません。目安としては、階段が始まる前に、立ち止まり、後ろ手にドアを閉め、数歩進めるだけの場所があるかどうかです。両者の間にきちんとした玄関ホールがあれば、ほとんどの人は小さな問題と考えるでしょう。

階段の形。 途中の踊り場で折れ曲がる階段は、その形自体が流れを緩めると読まれます。まっすぐで急で狭い階段が、もっとも典型的なケースです。

ドアからほかに何が見えるか。 廊下が階段の横のリビングにも開けているなら、流れにはほかの行き先があるとされます。ドアから見えるのが階段と閉じた廊下だけという形が、伝統の想定している状態です。

スキップフロアの玄関とマンション

スキップフロアや二層式の玄関。 小さな踊り場から短い階段が上と下に一本ずつ伸びている家があります。この間取りについて書く専門家は、流れが入った瞬間に二つに分かれ、どちらの階にも十分に届かないと説明します。踊り場は家具を置くには狭いことが多いため、対策は照明、踊り場のラグ、そして上り階段の壁に視線を上へ導くものを飾ることです。

マンション。 ほとんどのマンションの住戸内では、この問題は起きません。内階段のあるメゾネットなら、一戸建てと同じ読み方になります。別の問題として、自分の住戸のドアの外にある建物の階段があります。住戸のドアの真向かいで下っていく共用階段は流れを引き出すと読む鑑定者もいれば、この決まりを住まいの中の階段に限る鑑定者もいます。共用の階段そのものには、良い玄関マットを敷き、玄関先を明るくすること以外にできることはありません。

手間の少ない順の対策

目指すのは、ドアの前に障害物を置かずに、流れの道筋を緩め、曲がるきっかけを与えることです。

費用のかからないこと

  1. 階段の下の段と、階段の足元の床を片づけます。そこには何も置かないでください。
  2. 一階の部屋のドアを開けておき、廊下に上以外の行き先をつくります。
  3. ドアを使うときは廊下の照明をつけ、入口が道筋の中でいちばん暗い場所にならないようにします。

小さな買い物

  • ドアと階段の間に敷くラグやランナー。 進む方向に沿わせるのではなく、横切るように敷きます。もっともよく勧められる対策です。丸いラグもよく選ばれます。
  • 階段の足元に置く植物。 親柱の横で、通り道から外れた場所に置きます。
  • 照明。 廊下の脇机にスタンドを置きます。階段が暗い縦穴にならないよう、踊り場にも明かりを加える専門家が多くいます。
  • 横の壁の絵。 リビングへ向かう壁に絵を一枚、または何枚か並べて掛けると、視線が横へ向きます。階段の壁に沿って上へ並ぶ絵は、その逆の働きをします。
  • クリスタル。 黒帽派の専門家は、ドアと一段目の間にカットされたクリスタルを吊るすことがあります。古典派の鑑定者は、一般的には使いません。

模様替え

  • 丸いテーブル。 置ける広さのある廊下なら中央に置き、道筋がその周りを回るようにします。
  • 横の壁に置くコンソールやベンチ。 廊下に立ち止まる場所ができます。
  • ついたてや背板のない棚。 廊下に奥行きがあるなら、ドアと階段の間に置きます。ドアを入ってすぐの数歩分は空けておかないと、対策そのものがふさがれた玄関になってしまいます。

避けたいのは、ドアに向けて鏡を掛けることです。伝統では、それは流れを敷居で跳ね返すと読まれ、それ自体が別の問題になります。横の壁の鏡なら問題ありません。

気にしなくてよい場合

  • 階段がドアの片側から始まっている、または向きを変えないと上れない。
  • ドアと一段目の間に、ラグとテーブルを置ける廊下がある。
  • 階段が踊り場で折れ曲がっている。
  • 賃貸で、費用のかからない対策はすでにした。

これは住宅によくある特徴で、伝統自身の対策もささやかなものです。廊下が階段の横をそのまま奥へ続いている場合は、長い廊下やドアとドアが向き合う配置の読み方も当てはまるかもしれません。ランナー一本でどれにも対応できます。入口が間取り全体の中でどう位置しているかは、家の間取りで取り上げています。

四つの玄関

  • ドアから一歩で一段目に届く長屋形式の家 — 家具を置く余地はありません。ドアの開閉に当たらなければランナーを横向きに敷き、階段には何も置かず、廊下を明るくし、表の部屋へ向かう壁に絵を掛けます。
  • テーブルを置ける幅のある廊下 — ドアと階段の間の、階段寄りの位置にスタンドを載せた丸いテーブルを置くと、道筋が曲がります。広さがあるときにもっともよく勧められる配置です。
  • 上りと下りの階段があるスキップフロアの玄関 — 踊り場にラグを敷き、頭上を明るく照らし、上り階段の先に絵を飾ります。下り階段の下にあるドアは閉めておきます。
  • リビングのドアより奥から始まる、横の壁沿いの階段 — ほとんどの鑑定者はこれを数に入れません。階段の足元を片づけて、そのままにしておきましょう。

よくある間違い

  • 「跳ね返す」ためにドアの向かいに鏡を掛ける — 伝統では、玄関ドアに向いた鏡はそれ自体が欠点とされます。
  • 階段の足元をふさぐ — 通り道にある大きな植物や棚は、階段ではつまずきの原因になります。どんな読み方よりも、そちらが大事です。
  • 対策をドアの前に置く — ドアを入ってすぐの数歩に家具を置くと、この問題がふさがれた玄関という別の問題に変わるだけです。
  • 階段を見せ場として飾る — 目立つ階段用ランナーやその横に並べた絵は、伝統が向けたくない方向へ視線をまさに導きます。
  • すべての階段を数に入れる — 横にある階段や、曲がった先にある階段は、この決まりが説明している間取りではありません。

玄関先から見える階段は判断しやすいものです。入口のほかの部分はそうはいきません。廊下の家具が通り道に立っていないか、ドアがほかの何と一直線に並んでいるか、流れが階段を過ぎたあとその階でどこへ向かうか、といったことです。

家の気の流れを見る

玄関からスキャンすると、その階を通る気の流れが、図面に描かれた階段と一緒に見られます。

アップストアとグーグルプレイで配信中 · アイフォーン、アイパッド、アンドロイド

風水ARが、実際の床の上を動く光としてARで気の流れを表示している

スキャンで玄関についてわかること、わからないこと

  • 階段そのもの。ライダースキャナーがあれば、階段は始まる階の図面に描かれ、上の階にはそれぞれ専用の図面ができます。
  • 「玄関が階段に面している」。ライダースキャナー搭載の端末では、玄関ドアの正面約3.5メートル以内でまっすぐ上る階段が指摘され、一般的な対策が示されます。
  • 読み取らないもの:片側や曲がった先から始まる階段、階段の傾斜、マンションのドアの外にある共用階段。ライダースキャナーがない場合、階段はまったく図面化されないので、このページを参考にご自身で判断してください。
  • 「玄関の障害物」。玄関ドアを入ってすぐの通り道に立っている家具で、ドアに近すぎる位置に置いた対策の家具も含みます。
  • 「まっすぐ抜ける線」。玄関ドアが、家の反対側にある窓や外へのドアと一直線に並んでいる状態です。
  • 「玄関が浴室に面している」「玄関が寝室に面している」。玄関ドアから浴室のドアがまっすぐ見える、または寝室の中が見える配置です。
  • 「玄関に向いた鏡」。玄関ドアの真向かいにある鏡です。
  • スキャンした階で、玄関ドアから各部屋へ向かう流れの道筋。廊下が部屋の中へ導いているのか、素通りさせているのかが分かります。

よくある質問

玄関ドアの正面に階段があるのは風水家相で悪いのですか?

伝統では、家に入ってきた流れがそのまま階段を上るか下るかするという理由で、好ましくないとされます。多くの鑑定者は中程度の問題と見ており、階段がドアから離れていたり片側に寄っていたりすれば、さらに軽く扱います。一般的な対策は、廊下のラグ、植物、十分な明るさです。

階段は玄関ドアからどれくらい離れているべきですか?

具体的な寸法について鑑定者の意見は一致していません。一段目が敷居に近いほど、重く読まれます。入ってドアを閉め、階段が始まる前に数歩進める余地があれば、ほとんどの人は小さな問題と考えるでしょう。

玄関ドアと階段の間には何を置けばよいですか?

もっともよく勧められるのは、横向きに敷くラグやランナーです。廊下に幅があれば、丸いテーブルや階段の足元の植物を加えます。ドアを入ってすぐの数歩と、階段の通り道は空けておきましょう。

玄関ドアから下る階段は、上る階段より悪いのですか?

流れが坂を下って抜けていくとされるため、そう考える専門家もいます。両者を同じように扱う専門家もいます。どちらの場合も対策は同じです。

ドアと階段の間にクリスタルを吊るすべきですか?

黒帽派の専門家は、ドアと一段目の間にカットされたクリスタルを吊るすよう勧めることがあります。古典派の鑑定者は、一般的にクリスタルを使いません。どの流派に従うかの問題です。

階段が玄関ドアの横にある場合も問題になりますか?

ずっと軽くなります。この決まりは、ドアから真正面に見える階段についてのものです。片側から始まる階段、廊下と平行に伸びる階段、曲がった先にある階段は、多くの鑑定者が軽いものと見るか、まったく数に入れません。

参考文献と関連書籍

  • Guo Pu (attributed), 葬書 Zangshu (The Book of Burial), Jin dynasty, 4th century
  • Ole Bruun, An Introduction to Feng Shui, Cambridge University Press, 2008
  • Michael Paton, Five Classics of Fengshui: Chinese Spiritual Geography in Historical and Environmental Perspective, Brill, 2013

このページで紹介した伝統について書かれた文献です。参考として挙げたもので、アプリを推薦するものではありません。アプリが決まりをどう当てはめるかは風水ARによる住まいの読み方をご覧ください。

関連記事

間取り二階建ての家の風水家相二階建て以上の家を風水家相がどう読むか。玄関のある階を優先する理由、上の階の八卦の置き方、階段と上下の重なりで変わることを解説します。読む →入口玄関ドアの風水家相玄関ドアが窓、勝手口、浴室、寝室、階段、鏡と向き合う配置を風水家相がどう読むか、方位について流派がどう分かれるかを解説します。読む →入口玄関の風水家相風水家相で玄関ドアを入って最初の2メートルをどう整えるか。空けておく床、靴とコンソールの置き場、鏡、照明、狭い玄関の工夫を解説します。読む →問題風水家相でいう玄関のふさがり玄関の風水家相で「ふさがれた玄関」に当たるもの、当たらないもの、ドアの正面の壁が別の問題である理由、手間の少ない順の対処法を説明します。読む →問題向き合うドア玄関が裏口や窓と向き合う、室内ドアどうしが向き合う、玄関が浴室に向く。風水家相がそれぞれをどう読むか、そして対処法を説明します。読む →問題風水家相で見る長い廊下風水家相で長い廊下、狭い廊下、行き止まりの廊下とその突き当たりのドアがどう読まれるか、ランナーや照明から床の片づけまでの対策を解説します。読む →間取り間取りの風水家相風水家相が家の間取りで見るもの。玄関ドアの正面、部屋のつながり、廊下と行き止まり、寝室の位置、家の中心について解説します。読む →